まぬ子の映画放浪記

映画の考察や撮り方を考えてみる。と期待を持たせつつ、ほとんど感想かもしれません。オノマトペかもしれません。映画を観ながらひとり酒、ときどき顔パックの日々。

映画『ブルーに生まれついて』感想 【歯を失ってもなお、ジャズに生きた男】

 今回はジャズミュージシャン、チェット・ベイカーの転落と再生を描いた『ブルーに生まれついて』を取り上げます。


 

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(C)New Real Films / Lumanity Productions / Black Hangar Studios / Barnstormer Productions / Creation Film and Television / Productivity Media / 2015

『ブルーに生まれついて』(2015)

天才ジャズミュージシャン、チェット・ベイカーの転落と苦悩。アゴを砕かれ、前歯を失ってもなおジャズに生き、再生する陰には、ある一人の女性がいた…


満足度 80%

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映画『ぼくの名前はズッキーニ』考察・メイキング 【愛に飢える子どもたちの現実】

 


 

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(C)RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016

ぼくの名前はズッキーニ』(2016)

母子家庭のズッキーニは、不慮の事故で母親を亡くし孤児院で暮らすことになる。クラスメイト達もまた、それぞれ複雑な事情を抱えていて、ズッキーニは心の痛みを仲間と分かち合い、助け合うようになっていく。


満足度 75%

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映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』感想・メイキング 【ダンケルク戦いの裏側で】

観る予定はなかったのですが、観たらとってもよかった一作。


 

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(C)Perfect World Pictures / Working Title Films
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017)
(原題:“Darkest Hour”)

チャーチルがイギリス首相に就任したのは第二次世界大戦・戦時下の暗黒時代。イギリス政府はダンケルクの戦いで苦戦を強いられ、ナチス・ドイツとの和平交渉か、屈せず戦うのか……。その決断をせまられたチャーチル政権下、苦悩の一か月を描く。


満足度 80%

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映画『立ち去った女』感想・考察 【4時間超!冤罪で失われた30年の果てに】

記念すべき一本目。

どうせなら今年一番最初にみた作品にしようと思ったのですが、思い返せば今年一本目の鑑賞作品はホドロフスキー監督のエンドレス・ポエトリー(2016)でした。

ハードルたっか!

ということで、一作目に選出したのがこちら。


 

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(C)Sine Olivia Pilipinas / Cinema One Originals
『立ち去った女』(2016)

冤罪で投獄され、30年もの間を刑務所で過ごしてきたホラシアは、ある日、彼女を陥れた黒幕がかつての恋人・ロドリゴだと知る。釈放後、彼女は30年で失ったものの大きさを知り、復讐を心に決めるが……

 


満足度 85%

  • 圧巻!驚異の228分!
  • 『神は真実を見そなわす』より
  • 「バロット」ってなに? 
  • ラヴ・ディアス監督、次回作は?
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ごあいさつ

 


はじめまして

 当ブログはまぬ子による日々みた映画の感想や考察、たま~に撮り方やメイキング考察や情報収集をメモしていくブログです。

あらすじや監督・キャストの紹介は最低限しかいたしません。自分がなにを見てどう感じ、どう考えたかを振り返るのが目的です。他人が読む以上、きちんと伝わる言葉で書くよう心がけます。

 

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